夜はそれほど気温が下がらなかったものの、朝はさすがに寒い(´〜`;)。おかげで何度も目が覚めました。目覚まし要らず。
買っておいた焼き餅をいただく。冷たくても、なかなか美味しい。
AM7時に出発。やっと今日は晴れになりそう。気温は16〜17度ということですが、車内で日光に当たっていると蒸し暑い。東北の体感気温は朝は冷え込むけど、昼は外で活動するには丁度いいくらい。このペースを維持してほしいところです。
みねはまを出てすぐのところに「
ブナの森公園」の看板を発見。一度は通り過ぎたけど、「寄れるところは寄ったほうが得」という方針に従って行ってみることに。ところが、軽い気持ちで行ったら大変な目に遭いました。
山中へと続く、ほとんど車が通らない細い道を進んでいく。地図だと一直線に進めばいいみたいだけど、101号で見た標識を最後に公園への案内はプツリと切れてしまった。辺りからは人の気配がグングンとなくなっていく。うーん、
不安だ。
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やっと日が差してきた |
民家も見えなくなって、鹿か熊でも出てきそうなところを走り続ける。たまに人の乗っていない軽トラがポツネンとあったりする。でも辺りに人の姿がないので、かえってブキミです。
坂を上ったところに、小さな広場と建物がありました。案内を見ると、ここは「
水沢ダム」だ。公園ばかりが頭にあったので、ダムがあるとは知らなかった。
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なかなかの眺め |
公園のような広場 |
さて、ダムへの入り口から左手にはまだ道があります。「ブナの森公園」はこの先にあるのだろうか。イメージでは、整備された広い公園の中で森林浴でも出来るのか思ったけど、目の前には人を寄せ付けぬ鬱蒼とした森が広がっています。うぅむ、どうしよう(´〜`;)。
でも早朝というのは不思議なもので、「時間はたっぷりあるから何でも出来る」という気分になるものです。「もう二度と来れないかもしれないし」と考えて、行ってみることに。
「もう二度と来れないかもしれないし」
これは旅の中で何度も思う言葉です。おかげで良い結果になることもあれば、その逆もあります。もう携帯は圏外で位置も確認出来ないので、賭けのつもりで前へ進むことに。中途半端なところまで来てしまったから、引くに引けないというのもあるけど・・・。
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すぐそばに小川が流れている |
埋め尽くすほどの落ち葉 |
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紅葉は少しマダラかな |
未舗装の狭い道を慎重に進んでいく。窓を開けると爽やかな山の空気が車内に吹き込んできて、実に気持ちいい。近くを流れている小川はとても澄んでいて、手を入れるとヒャっと冷たい。紅葉はだいぶ散ってしまっているけど、場所によってはまだ見られます。
どんどんと辺りは険しくなる。もしかしたら、
車で来るべきところじゃないのでは?と今更思う。
ガッタンゴットンと揺られること30分、最後に道を遮断して流れている小川を越えて、ついにゴールへ辿り着きました。
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世界遺産 「白神山地」
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ここからは徒歩で |
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谷底に落ちなくてよかった |
長い道のりでした |
当然ながら誰もいない。世界遺産を(入り口だけ)独占気分。
それは良しとして、どうやら「ブナの森公園」は予想と違うものだったようです(´・ω・`)。もしくは場所を間違えたか・・・。
ここにあるのは案内看板と管理棟の小屋が一つのみ。小屋は避難所にもなっています。中を覗いてみると、スコップなどの小道具や管理者のノートがありました。書かれている日付を見ると、つい最近にも来たようだ。入り口横にはパンフがあったので、記念に何枚かゲット。
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ポツンと佇む管理棟 |
中には小道具があり、
自分が遭難した場合を想像してみたりする |
一応、登山靴は持ってきていたけど、回るには半日近くかかるだろう。入山許可証もいるかもしれないし、ここまでで良しとしようそうしよう。
まぁ、山を越えるのに気力を使い果たしたのが一番の理由です。おいしい空気を味わって、熊でも出る前に引き返そう。本当に疲れました(´〜`;)。
同じ道を戻って、水沢ダムに到着寸前のところで1台の車と擦れ違った。一般人のようにお見受けしたが、自分のように不用意に入っていったのではない、と思いたい。
往復で15kmの道のりでした。車の方はまぁ大丈夫そう。
でも「
もう砂利道は走らない」と強く誓う。
101号に戻ったときにはAM9時20分。最初の看板のところへ戻るしかなかったので、地図上では出発してから10kmも進んでいない。とりあえず、近くにあったJAのスタンドで給油をしよう。リッター144円。ふむ。
改めて北上。振動のない道というのは、なんと素晴らしいものか。足の先がまだ震えてる感じがするけど。
八峰町に入ったところで「
鹿の浦展望所」があったので寄ってみる。日曜だけあって、車の数も多い。
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展望台から |
奥の建物は食堂 |
そういえば、朝は焼き餅だけしか食べていなかったので、食堂でカレーライス(600円)を注文。なぜか味噌汁もついてきた。
壁を見ると、八丁味噌や玄米のソフトクリームがズラリと貼られている。最近のはバリエーションが多いなぁ。興味はあったけど、そう毎日は食べられないのでスルー。
満腹になったところで再び出発。
八森のところで漁村に入る。よく見ると、今走っている101号から一段下のほうにも道がある。そこの延々と続く防波堤の間から、何かがありそうな岩場が見えた。これは行ってみるしかっ。
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これぞ待ち望んだ場所 |
小さい貝がたくさんいる |
防波堤を越えた先には、左右にズラーっと岩場が続いていた。置いてあるボートの脇を抜けて海水の溜まったところを覗いてみると、大量の細長い貝にヤドカリやカジカ、イソギンチャクなどがいる。こういう磯の生き物って大好きなのです。やー、感無量(´〜`*)。
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窪みの奥にイソギンチャクを発見 |
意外と素早いヤドカリ |
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ワサワサと手触りが気持ちいい |
海藻の生えた貝殻 |
ヤドカリって振動に敏感で、近付こうとするとピタリと動きを止めて、突然ダッシュで走り出す。捕まえても持って帰れないので、眺めるだけ。それでも満足です。しばらく辺りを堪能しました。ホクホク。
11月も間近だけど、関東にいた時の東北のイメージとは全然違う。今日は日差しも強くて暖かいし、来てみないとわからないもんです。
いやはや、今更ながら旅に出て良かった。
さて、十分に楽しんだので101号に戻って先に進もう・・・と思ったら、あんなところに銭湯がある。
北側から来た時は建物の裏側しか見えなかったので気が付かなかった。せっかくなので入っていこう(300円)。昼間から温泉なんて贅沢の極みです。
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「八森 湯っこランド」 |
サッパリすると気持ちにも余裕が出来るというもの。今日は十和田湖の手前まで進もう。
青森県を目前に、101号をひた走る。
ちょうど秋田と青森の県境には「
須郷岬(すごうみさき)」があります。
カーブを曲がったところで急に視界が開けたので驚いた。広い駐車場に食堂が一軒あります。
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駐車場からの眺め |
青森まで来たのだなぁ |
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するめ? |
この先には白神山地に横たわる28号線があります。実は、最初の予定ではここを走ろうと思っていたけど、今朝のように迂闊に山道に入るのは危険(当然か)。よく調べてみると、どうやらかなり進んだ辺りから、未舗装で険しい道になっているらしい。危ない危ない。
トラップをスルーして、休憩に「
ウェスパ椿山」に入る。
何の気無しに来てみたけど、コテージ、物産館、温泉、レストランにガラス工房まである、かなり規模の大きい施設です。
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人、犬、列車、風車 |
ガラス工房では作業見学が出来るそうなので行ってみよう。
と、残念ながら休憩中らしく作業場に人の姿はナシ。ガラス作品を見てみると、学生さん含むデザイナーたちの制作したものが展示されていました。撮影禁止、ということはなさそうだったけど、何となく撮り辛い雰囲気だったので眺めるだけ。
でも、こっそりとでも撮っておけばよかった(´・ω・`)。キレイでアイデアの利いた作品がたくさんありました。パンフと気に入った人の名刺をゲットしておこう。
日曜で混雑していたのでサッサと出発してしまったけど、よく見て回っておけばよかったと後悔。いろいろと面白いものがありそうな場所でした。
気になった岩場に寄り道をしながら、何度も標識が出ていた「
千畳敷」に近付く。
そして、いつもの様に通り過ぎました。後ろの車が飛ばし過ぎなのです。
引き返すと、駐車場の目の前に「千畳敷」そのままの名前の駅があることに気が付いた。
これはもしや・・・・。
自分が駐車場に入った、と同時に電車が到着。一気に大勢の団体さんに包囲されました(´д`)。降りられんですよ。
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奇岩の宝庫 |
少しなら車も入れます |
10分程すると駅の方から豪快なサイレンが聞こえてきて、団体さんは去っていった。さて、ゆっくりと見る事にしよう。
一面に緑の岩場が広がっていて、恵比寿岩やライオン岩などの奇岩が見所。晴れているからテンションも上がるし、今日は良いものがたくさん見られました。東北バンザイ!
さて、そろそろ食料でも買おうと、「
K2」というスーパーに入る。鮮魚売場にはナマコが置いてありました。丸ごとは見た事がないので、ちょっとビックリ。バラチラシ丼、ふくらげの刺身、オニオンサラダなどを買う。入り口では揚げエビ(1パック300円)を売っていたけど、食べきれそうにないので泣く泣く諦めました。余って捨てるわけにはいきませんからね。
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うに煎餅とリンゴどら焼き |
食事を済ませて、101号を内陸へ向かって走る。この先の鶴田町特産「ぶどうジュース」を買いたかったので、「
道の駅 もりた」に寄ってみる。でも置いてなかった。残念。
かわりに「飲むりんご」と「もりた限定メロンドロップ」を買う。飲むりんごは見た目と違って飲みやすくて美味しい。りんごジュースって結構咽せそうになりやすいけど(自分だけ?)、これはノドゴシ爽やか。
人の多いところでは、地元の人の自然な方言が聞けるのも旅の楽しみの一つ。レジのお姉さんの喋り方が、耳に新鮮に聞こえます。
五所川原市を突っ切って一番わかりやすい道順で7号に入り、今日の宿泊地「
道の駅 なみおか」に到着。到着したのはいいけど、この異常な混み様はなんだろう? 駐車場に入れないほど車が溢れていて、さながら祭り会場みたいだ。隅っこのスペースになんとか車を停めて、駐車場が空くのを待つ。その間に日記を書いておこう。
ここには「アップルヒル」という、りんご盛り沢山の特売所があります。売場を覗いてみると、りんごリンゴ林檎・・・一面に甘い香りがする。全体の規模も大きくて、これぞ道の駅という感じ。
夜には車の数もほどほどに減って静かになった。遠くから汽笛のような音が聞こえる中、早めに就寝。