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■ 神威岬と積丹半島
10日目/2008/05/16/(金)
北海道 蘭越町「道の駅 シェルプラザ・港」
北海道 小樽市「朝里ダムPA」
走行距離:215.5km
計:2213.4km
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AM6時に起床。今日は朝から快晴だ(´〜`)。
まずは229号を北上して岩内市を通過。市内を抜けると何も無い、けど豪快な海岸線が続きます。トンネルも多くて、抜けた先に奇岩がにゅっと顔を出してきたりして驚かされる。

そんな中、「窓岩」から少し先の「西の河原レストハウス」に車を停めて辺りを見てみると、トンネルの入口付近が大きな柱状節理になっていた。これは見応えがあって◎。

こういうのを見逃したくないですね
中心の穴は小さいけど窓岩です 車道に寝っ転がっても大丈夫なくらい誰も来ない

景色を見ながら車道のところを5分ほどウロウロしていたけど、車は一台も通らなかった。この広さの中に自分ひとりしか居ないという感覚が新鮮で不思議。


そのまま一気に北上して「神威岬」に到着。坂を登った先の駐車場は空っぽだ。適当に寄り道しながら着いたのがAM8時15分。入場がAM8時からだとは知らなかったけど、タイミングは良かったみたい。

周りの草原はまだ黄色い 女人禁制と書かれた木製のゲート

かつてこの辺りは「魔の海」として恐れられていて、「婦女子を乗せて海に出れば神霊の怒りに触れて船が沈む」と信じられていたそうです。今は当然ながら問題なく通れます。

「チャレンカの小道」が先端まで続く

門を潜れば写真でよく見たあの景色が目の前に。本当に断崖絶壁というか、最初に行こうとした人は偉大だ。モロに横風を食らいながらアップダウンの坂道を進んでいくと、徐々に景色が広がっていく。

振り返ってみれば、これまた絶景に思わず足が止まる

複雑に入り組んだ道のおかげで少し進んではグルリと見渡すと、違う眺めが幾つも楽しめます。先端までの距離は770m。でも数字以上に距離もスケールも大きく感じる。

なか程にある「立岩」 眼下の海も透明で澄んでいる

やったぁ自分が一番乗りだヽ(´∀`*)ノと思ったら、先端から戻って来た50代くらいのご夫婦と会いました。奥さん曰く「今日は本当に綺麗よ!」。どうやら一日ずらして晴れを待ったのは正解だったようです。
さらに前進すると風も強くなるけど景色もタマランものになり、AM8時30分に神威岬の先端に到着。

最も大きい人工物の「神威岬灯台 一見何も無さそうな突端からは
そびえ立つ「神威岩」が見えます

あの道のりを越えた先にまるでご褒美のようにこんなものが立っているとは、本当に不思議な岬だ。歩いた距離は結構あったけど、景色に気をとられて疲れはあまり感じませんでした。素晴らしき神威岬。

360度すべてが画になる脅威の地です


神威岬を過ぎると生ウニ丼ののぼり旗が大量に立っていて、食堂が鎬を削る地帯のようだ。朝から営業していた「新生」で海鮮丼をいただく(2100円)。一日に一回イイモノを食べたら、あとは質素に済ませます。欲張ると悪いことが起きる気がするのです。軍資金のこともあるけど。

海鮮丼は何回か食べたけど、まだ飽きません

食堂から出ると日差しが強くなっていて汗が止まらない(´д`;)。今日は平年より5℃も気温が高いという。


次は「積丹半島」です。229号から913号へ入り、レストランのある広い駐車場に到着。

割と控えめな案内板 こちらも素通りしそうな地味な入口

遊歩道の入口脇には小さなトンネルがあります。覗いてみると真っ暗で、ちょっと屈む程度の大きさです。関係者以外立入禁止というワケでも無さそうなのでスタスタと入っていくと・・・。

トンネルを抜けた先には「島武意海岸(しまむいかいがん)」

うおっ、これは凄い。突然目の前に広がる青い海。これは「積丹ブルー」とも呼ばれているそうで、お手軽に見られる割には文句無しの景勝地です。

あとは歩道を進んで灯台と海岸。さらに先には蝋燭岩のような「女郎子岩」があるけど、駐車場からは片道2km。時間の関係もあって、看板の写真で済ませました。

まだまだ先はあるけど、この景色で十分
こちらは「積丹出岬灯台 禁じ手だけど、どうかご勘弁下さい


東へ進んで積丹町から古平町(ふるびらまち)、余市町へ。余市では1092号から山奥にある「フゴッペ温泉」に入っていく(600円)。

北海道の凄いところは、晴れていれば次々に目を惹く景色が現れる事
犬が変化したという「セタカムイ岩 メジャーリーガー発見


1092号の隣には4月に出来たばかりの「フゴッペ洞窟」なる博物館があり、出土した壁画が見られるという。行ってみよう。
綺麗な建物で客足はポツポツ。入場料が200円とお安いのが嬉しい。ここは余市町で発見された洞窟遺跡で、先人が使った鏃や土器、動物の骨や模様を描いた道具などが展示されています。一番奥にはガラス張りで湿度調整された部屋に現物の壁画を丸ごと展示。スイッチを押すと各壁画にライトが当たる仕組みになっています。

シンプル故のインパクト ヒトの願望は昔と変わらないようだ

すべてが棒人間でシンプルなんだけど、中には翼や角のある人間が描かれている。アルジェリアのタッシリでも人に混じって巨人のような壁画があって、当時の人が何を思って描いたのか。ジッと見ていると鳥肌が立つような怖い感じもする。でもこういうの大好き(´〜`)。


PM2時をまわりました。次は運河で有名な小樽に入ります。とりあえず先っちょにある「日和山灯台(ひよりやまとうだい)」を目指そう。市内はさすがに混雑しているなぁ。こんなに人が多い場所に来たのは函館以来じゃなかろうか。
ナビに従ってスイスイ進んでいくと、行き止まりに有料駐車場。隣の水族館と併用されているらしく、係りのオジサンに「灯台見学だけ」と伝えると、500円のところを300円でいいとのこと。よもや有料とは思わなかったから、得したのか損したのか。

丘の上に建つ「鰊御殿(にしんごてん)」 紅白の「日和山灯台」

グネグネした坂を登ると、最初に現れたのは「鰊御殿」という木造の建物。「ニシン街道」っていう看板が幾つもあったし、ここらはかつて鰊で生計を立てていたらしい。こんな足場の悪いところでも家族連れやタクシーで訪れる観光客が結構います。他人のことは言えませんが。

上に立つ人と比べると、トンでもない断崖絶壁 その下には釣り人が沢山
薬師温泉のオジサンから聞いていた「トド岩 このギターは何を語るのか

市内のスーパーで買い物をして、小樽運河のある通りを走る。左手に見えるあれがそうだろうか。うへぇ、すごい観光客の数だ(´へ`)。これはパスしよう・・・。人力車もせっせと走っている。


ここからはどちらへ向かっても適当な道の駅はナシ。仕方ないので1号を南へ下って「朝霧ダムPA」で休むことにします。

ループ橋を見下ろせる位置です ダムの隣で寝るのも何度目だろうか

一回転のループ橋の横の小さな駐車場に到着。トイレもあるので安心なのと、何よりここだとワンセグが入ります。何日ぶりだろう、これで相撲中継も見られる。
明日は札幌市内を散策します。

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