トップページ
Top  | About  | Travel  | Data  | Map  | Link
■ 素晴らしき男鹿半島
4日目/2007/10/27(土)
山形県 飽海郡「道の駅 鳥海」
秋田県 能代市「道の駅 みねはま」
走行距離:251.6km
計:795.8km
<<3日目 5日目>>

昨日のPM11時頃に寝たあと、夜中に目が覚めた。北上しているにも関わらず、今までで一番暑い夜。湿度が高いせいだろうか。Tシャツ1枚になって寝たのははじめてだ。


今日はAM6時と早めに出発。雨は少しだけ降っている。土曜日の朝で車の通りは少ないし、この辺りは信号もあまりないので実に快適なドライブ。

7号を走りはじめて、「十六羅漢岩」という標識が目に入った。行ってみよう。
海岸に突き出た荒々しい岩場に、ダイレクトに像が彫られているという。雨でぬかるんだ道を進むと、複雑に入り組んだ遊歩道が長く続いていて、眼下にはそれらしき岩場がある。さっき見た案内図ではそこら中に彫られている感じだけど、見回してもよくわからない。うーむ。
よーく目を凝らして見ると、人の形をしたものがぼんやりと・・・こ、これかっ。

この広場を通り抜けると 一見すると普通の岩場
全部で22体あります 思ったより小さいですね

まだ日も少ししか出ていないので、陰影がなくてわかり辛い(´・ω・`)。
調べてみると、吹浦海禅寺21代の寛海和尚(かんかいおしょう)が、荒波で亡くなった漁師達の供養のために像を彫ったという。ほかにもたくさんの句碑がありました。
全体を見て回るには結構歩きます。まだ半分も見つけていないし、「芭蕉の句」もあるらしいのだけど、本気で回ろうとすると時間がかかるのと車の窓を開けっ放しにしていたのを思い出して撤収。


次に「三崎峠」へ寄ります。こんな朝から小さな駐車場に車が数台。何かイイものでもあるのでしょうか。海に沿って延びている遊歩道を進んでみる・・・と、これは思ったより長いぞ(・〜・;) 。勾配もあって結構キツイ。上に厚手のを1枚羽織っていったけど、湿気のせいですぐに暑くなってくる。

朝から歩きまくりです 車の持ち主でしょうか

ここは「不動崎、大師崎、観音崎」の3崎を合わせて「三崎」といって、夕日の眺めは最高らしい。ふと下を見ると、あんなところに釣り人が。あそこまではどうやっていったのだろう?
汗だくになりながら進んでいくと、広場に出ました。朝も早いとあって、こちらに人の姿はありません。静かな公園をゆっくりと散策。ちょっと疲れた・・・・。

さっきから密かに探していた灯台は、どうやら目の前の獣道の先にあるようだ。ザスザスと突き進むと、木々に囲われるように建っていました。昨日の鼠ヶ関灯台もそうですが、灯台ってもっと大きいものだと思ったけど、意外とコジンマリとしていますな。

人目に付かない「羽後三埼灯台」 足下を見れば

「奥の細道(旧道)」は鬱蒼とした道になっていて、ここを雨上がりに歩くのは無謀というもの。場所の確認だけして、次へ向かいます。ちなみにこの峠が山形と秋田の県境になっているので、あっという間に秋田に突入。この辺りは車の流れがベラボウに早い。軽トラに煽られたのははじめてです。恐るべし東北。


道の駅 象潟(きさかた)」で休憩。ここは全体の規模がでかい。土産屋のほかにレストランや展望温泉、足湯(100円)もあります。せっかくなので、秋田の酒を買っておこう。

第一ナマハゲ発見

車に戻る時に、ワゴン車に生活出来るだけの荷物を積んだ車を見かけました。夫婦で来ているようで、備え付けのコンロでオジサンがコーヒーを沸かしている。キャンピングカーでなくても、これくらい本格的だと旅行も楽しいだろうなぁ。
同じように車で長期旅行をしている(と思われる)人を見かけると、なんだか心強いです。


7号を北上。仁賀保のドラッグストアで風邪薬と頭痛薬、マスクを購入。きっと必要になる時が来るはず。

道の駅 岩城」に到着。ここには巨大な風力発電の風車が1機あります。来る途中にもいくつか見かけたけど、写真を取り損ねていたのでパチリ。改めて近付いてみると、これは相当デカい(`・ω・´)。仰け反るように下から眺める。この時は風もなく、発電量は0でした。

目印にもなっている プラムソフト

岩城はプラム(すもも)が特産ということで、発泡酒やワイン、ゼリーなどが売られています。その中に「プラムソフトクリーム」なるものがあったので買ってみました。この形のソフトクリームを食べるのは何年振りだろう。味はサッパリしていて、ほのかに酸味がある。


再び走り出してすぐのところに、「ロケット発祥の地」があります。日本で最初にペンシルロケットの発射実験をした場所だとか。そういえば、岩城の情報コーナーでも紹介されていたような。でも、とくに見るものもなさそうなので前進。

雄物大橋を渡って65号からショートカットしようと思ったら・・・・・ぉおっ。
ここの道は恐ろしくスピードを出す車ばかり。前車はみるみる遠ざかって、後車はぐんぐん迫ってくる。ネズミ取りでもしていたら全滅ですよ。
東北のドライバーはとにかく飛ばすということが、ここ数日で身をもってわかりました。仕事で群馬の田舎道を走っていた時とは、もはや次元が違う(´д`;)。


7号から56号へ左折。「秋田マリーナ」に寄ってみる。
入ってすぐ右手にはボートがずらりと並んでいる。その先にある広場へ行ってみよう。
ここは土曜でも人も少なくて静か。辺りをブラブラと散歩。グルっと回って防波堤のほうへいってみると、お、あれは何だろう。

先が見えないほど

壁一面にズラリと絵が描かれている。ここは「夕日の画廊」といって、一般公募の作品が180点近くあります。ゆっくりじっくり見ていくと、味のある作品もあって楽しめました。2002年作成なので、全体的に傷みがあるのが惜しいかな。「夕日の」と名が付くくらいだから、時間帯を狙って来れば良いものが見られるのでしょう。
しかし、改めて見ると暗い写真ばかりですな・・・早く晴れてほしい。


101号に入って、入道崎がある「男鹿半島(おがはんとう)」を目指します。
さっきまでのほぼ一直線の道から、カーブ続きのドライブ道に変わります。こういう道はTVか写真でしか見たことがないし、もちろん走るのははじめてなので、実に新鮮。紅葉は残念ながら中途半端でイマイチだけど、カーブから見える景色は◎。

こんな景色が延々と続きます

所々で見かけた漁村では、突き出た岩の真横に家が建っていたりして驚く。目の前には海、横は岩。すごいところですね。

途中のパーキングで休憩。
外の大きな観光案内地図を眺めていたら、通りがかった食堂のヒゲの親父さんが
「おぅ、地図あげるよ!」
と、奥からパンフレットを持ってきてくださった。お腹が空いていれば食べていきたかったけど、さっき食べたばかり。
「いいよいいよ」と笑顔で答えてくれた親父さんにお礼を言って、出発。こういう形で貰ったものはいい思い出になりますね。


順調に走っていて、ふと外を見たら・・・おぉっ!? 何だあれは('ロ') 。思わず車を停める。

吸い込まれそうな青が一面に広がっている。上も下も、今まで見たことが無いほど澄んだ色だ。風もない静かな海と空の境目を見ていると、距離感が無くなって不思議な感覚になる。うーむ、これは絶景。
走っていると、他にも変わった形の岩がヌッと出てきたり、巨大なナマハゲが出迎えてくれます。
なんと素晴らしき男鹿半島。

目が覚めるような青
たたずむ奇岩そして、温かい歓迎

男鹿独自の風習であるナマハゲを讃えた、12mもある巨像です。遠くから見たら何事かと思いました。確か、赤いほうが女で青いほうが男だったような。
調べてみると、「ナマハゲ伝導士」なる認定試験もあるようです。ほほぅ。


走りに走って、男鹿半島の最北端にあるのが「入道崎」です。
売店の前に広い駐車場があって、車道を挟んで一面に草原が広がっています。日本の灯台50選にも選ばれた「入道埼灯台」は遠くに小さく見える。
うっ、外はかなりの強風だ('ロ')。周りの人と一緒に風に煽られながら、先端を目指してジリジリと歩いていく。灯台の手前には、石がズラーっと並んだ北緯40度のモニュメントがあります。

先端の少し横っちょを独占 奥にあるのは水島
ここが北緯40度 白黒の「入道埼灯台」

ともかく風が強いっ。寒いくらいなのだけど、前進するのに力がいるので汗はしっかりかいてしまう。車に戻ったときは相当の疲労感が。売店に寄る気力も無く、時間も怪しいので今日の宿泊地へ向かおう。


地図を見ると、この先に「大潟村(おおがたむら)」という格子状の巨大な水田地帯がある。水路に囲われた島の様で、かつて日本で2番目の大きさのあった八郎湖を干拓して作られたという。すごいですね。時期があれだから緑は見れないだろうけど、一応行ってみよう。

軽い気持ちで入ってみたら、東に一直線に伸びた道が延々と、ただ延々と続いている・・・。景色も全く変わらない。北海道もこんな感じなのかしらん。
いや、このまま進むのはちょっとマズいかも・・・と北に逃げようにも、ここ以外はすべて未舗装の砂利道だ。このままだと目的地が遠ざかってしまうので、車への影響が心配だけど、砂利道に揺られながらショートカットをして脱出。おもしろ半分で来たのは迂闊でした。
写真を撮る余裕もなかったのでショボン(´・ω・`)。とにかく広大な農耕地帯が広がっていました。それだけが印象です。


途中のスーパーでおでん、揚げ餅、鰹のたたきを買う。「道の駅 みねはま」に着く頃には日も暮れてきました。

みねはまの夕暮れ

ここは規模が小さいながら、設備もキレイでいいところだ。夜になると車は数台しかないけど。
もう青森も目前。ここまでは予想より早いペースで来ています。北海道はどうしようかなぁ、と考えながら就寝。

<<3日目 5日目>>
inserted by FC2 system